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世界一流スパにも勤務中!       元豪華客船セラピスト★海外女社長 ・由美どんのアメリカ挑戦★

あなたの夢を壊す裏話&暴露

今日は皆さんの夢を壊してしまうかも知れませんが、「豪華客船での労働地獄の話」を致しましょう。

なんてったって週に80時間労働ですからね。(普通は週に40時間が普通)

たまにメールや掲示板などで由美どんに
「素敵なHPですね、私も豪華客船で世界一周しながら働いてみたいですゥー♪(ブリブリ)」というようなメッセージを頂く事があるが・・・・

船の上での労働は、想像を絶する過酷さでかなりの地獄です。根性がないと出来ない場所です。

ご飯が食べられないほど忙しい。。。。

そしてご飯が自分には準備されない事も頻繁にあった。

私は人気のあるマッサージ師だった。
当然 1日に8~10人のマッサージは当たり前。
昼ごはんなんて もちろん無い。食べる時間も無い。
しかし、マッサージは体力勝負なので食べないと力が出ない。
お客様にご指名されればされるほど、自分の食事の時間は無くなってしまった。

SPAの会社「スタイナー」は稼ぐ事しか考えてなかった。
私達の扱いは奴隷も同様の扱いだった。

世界中を旅行できたり、華やかな客船を味わえる事も出来たのはこの上なく嬉しかった事だが、その裏には過酷な重労働が待っていた。

そして由美どんはある日過酷な重労働を続けていたので当然「病気」になった。

ある日、お客様の顔の上に吐きそうになった。
死に物狂いで吐き気を止めて、マッサージが終わるまで耐えた。自分の代わりをやってくれるマッサージ師はいない。(しかもプロなのでいったんマッサージが始まると止めるわけにはいかない。)

お客様にはそんな姿も見せず、笑顔でお客様を「ありがとうございました」と見送り、即行お手洗いに走った。

その時に口から吐きながら、腹を下した。

すぐに船上の専属のドクターの元に行った。

客船で船員やお客の誰かが「吐き気&下痢」を同時に起した場合、
すぐにアイスレイト(隔離)命令が出される。

私のルームメイトは他の部屋に移され、私は自分の部屋から治るまで全く外に出る事が出来なくなった。

食事は誰かがドアの外に運んでくれた。(というか、置き去りにされてあった)
が、2日ほど意識が無いほど私は眠っていた。悪寒と高熱にうなされた。

ベッドに体がへばりつき、
海の上の重力を床で感じながら されるがままに身をゆだねた。
唯一私に出来たのは 浅く短い呼吸を続けるだけであった。

そしてどういうわけか3日目に、ウソのようにケロッと治った。

医者と看護婦が私の部屋(キャビン)まで体温と血圧を測りにきた。
「もうそろそろ大丈夫だよ」と言ってくれて心が穏やかになった。

すぐにその後でSPAのアホなイギリス人マネージャーから電話があった。

「明日 仕事に復帰できなければ、あなたに船を降りてもらいます!」

私はこれを聞いて激怒した。
体は大丈夫か?の優しい言葉も無く、
タダ冷たい一方的な言葉。
しかも食事をさせてもらえないせいで病気になったのに。。。
ナンバーワンで働いてるからこうなったのに!!!

そしてそう思った私はマネージャーに堂々と反論した。

「私は病気でした。あなたはマネージャーとして私達の健康の為に食事(ランチ)を用意してくれましたか?見舞いの一言もいわずに あなたはよくマネージャーが務まりますね。あなたの言うチームワークがどういうものなのか改めて認識できました。明日には絶対に仕事に復帰します!」

元々プライドの高い悪魔女のような容貌のイギリス人マネージャーは猛烈に激怒し反論してきた。私が言った「見舞いの一言もいわずに」という言葉が彼女のプライドは傷付いたらしい。。。。


自分に権限があると思ってるバカな女。
言わせるだけ言わせておいた。特に聞きもせず 右から左の耳に流した。


病気になったのは私だけではなかった。
他のクルーも病気になった。

そしてみんなはマネージャーに訴えた。
「ランチの用意をするように求めます!」

マネージャーは訴えを聞かざるおえなかった。

ランチがマネージャー室の横にある小部屋にオードブルの様に少しだけ運ばれた。

で、マネージャーから連絡があったので「やっと食べられる!!!」と思って休憩室のような所に行くと・・・・・・

すべて、他の暇でやる事の無いセラピスト&美容師に全部食べられてた。

チームワークなんてあったものじゃない!
しかもオードブルのような物だから、少ししか元々無かったランチ。
先に時間のあるものが全部食べてしまうのだ。

やつれていく私を見て、
船でウェーターやってた親友が心配して昼と夜にランチを作って
私の為にわざわざ食堂から持って来てくれるようになった。

そのおかげで私は生き延びる事が出来た。ありがたい。。。

この船の中でSPAのチームワークは「仮の姿」でしかなく、
自分で自分の事はしないと周りはヨーロッパ人ばっかりなので
日本の常識は通用しない。もちろんアメリカの常識も通用しない。

夢を壊して悪いが、親に頼ってる生きている、考えの甘い日本の若者には到底この状況は乗り越えるのは困難だと思う。

コメントで頂くような「いいですねー 羨ましいですゥ~~ 私もやりたいですゥ~」というレベルの問題じゃない。

だから、由美どんは自分に自信が付いてワイキキで堂々と仕事が出来るのだ。こんな無茶無茶な地獄を乗り越えたから、「絶対負けない!乗り越えてやる」思ってやってきたから、自分を磨けたのだ。

荒波にもまれながら自分が磨かれるというのを最近の若者は知らないと思う。
(って私もまだ若いけど・・・)

昼ごはんだけではない。

ノルマを達成するように今日は売り上げをどれだけあげたらいいか
「%」と「$」を毎朝ミーティングで言われるのだ。

午後にマッサージしてると・・・・・

ドアと床の隙間からA4の白い紙に
「由美 残り$500売れ。 今あなたの%は22%」と書かれた物が
すーーーーーーと隙間からマッサージ中に入ってくるのだ。

毎日がプレッシャーとの戦いだった。
毎日がナンバーとの戦いだった。

私達 駒(下っ端)が売れば
マネージャーのもらう給料が変わってくる。
だからマネージャーは仰ぎに仰いだ。

自分のこまごまとした事はほっといて
人間性や情や涙など 彼女達にはない、
ただひたすら売る事だけを言う人達だった。

そして当たり前のように「由美、私の足をマッサージしなさい」と命令してくる
マネージャーなのだ。。。。

魔女のような容貌、腰まである長い髪、
イギリス英語のアクセントの強い
目の奥に野望が隠されたマネージャー。

将来この女のようには絶対にならないと心に誓っていた。

この魔女のようなイギリスのマネージャーとは別に
南アフリカからのマネージャーも居た。

こいつは可愛くてスタイルが良くて、いけいけの娼婦のような服ばっかり着ているマネージャーで、魔女マネージャーよりも大変な奴だった。

何が大変かというと・・・・

突然仕事場から姿を消し、
ボーイフレンドの船員とSEXしに行くのだ・・・・

自分の部屋で大声で喘いでいるのを
マネージャーの隣の部屋の日本人船員が私に「あの人、SPAの新しいマネージャー、すんごい大声で昼からやってたよ。仕事ないの??」と言ってた。

私は怒りが込み上げた!

「なんちゅう会社なんだ!このスタイナーという会社は!侮辱にもほどがある!」と怒鳴った。

しかし、一緒にいたマッサージ師やネイルセラピストが
「あァ、あいつね、 本当にビっ●(尻軽い女)だから気にしなくてもいいよ」と平然としていた。

マネージャーというのは
私の頭の中で、尊敬される人なのに、
このスタイナーという会社のマネージャーの実態はすんごい物だった。

常識が常識でなくなる瞬間を感じた。

副船長の市山さんがいつも私におっしゃってくださった温かいお言葉の意味があの時 本当に解った。

「由美ちゃん、自分の足元をしっかり見なさい。足が地に付いてるかどうか、自分でしっかり見なさい。見失ったら 足元をまたしっかり地に付けて立ちなさい。船はね、現実から離れてしまう異様な世界だから、自分がしっかりしなきゃダメだよ」

本当に船の魅力に取り付かれ
船でしか生活の出来なくなった船員も沢山見た。

この意味、体験した人しか解らないだろう・・・。

長くなったのでまとめるが、
華やかな豪華客船を支える為に裏では色んな事が起きている。
普通の華やかな話だけでは終わらない由美どんの船員日記を読めたあなたは
かなりラッキーな方だと思う。






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